牙をむいて

今日も憂鬱な希死念慮が襲う夜は

牙をむいて

振り回した腕で世界をなぎ倒し

孤独と戦い暴れる

口から出る暴言も

無性に引っ掻いた傷痕も

妄想の中の出来事で

ほんとはただ

天井を見つめて横たわっているだけ

暴れられたらどれだけ

気持ちがいいだろう

真面目すぎて感情のままにぶつける事すら

できやしない

鋭い牙は

自分の心をぐしゃぐしゃに踏みにじって

引き裂くためだけにある

もっと優しく

私に優しく出来ればいいのに

悲しい歌も

私を癒すことは出来なくて

私がつけた傷跡が

私をいまだにいじめぬいて

自分の味方になれないこの世界が

私の味方になってくれることはなくて

憂鬱な私の心がまた

憂鬱をつくりつづけている

混合期

鬱なのに行動力がある。変だな。

ちょっと前の躁状態はそこそこ高かった。だからずーーーんと鬱が来たと思ってたのに。

希死念慮と衝動性の相性は良すぎる。危険。

逃げたい死にたい消えたい。

思わず家を飛び出した。踏切の前のベンチでぼーっとする。

でも私には理性がある。家族がいる。守る未来がある。

それさえも投げ出して逃げたい。疲れた。私は追い込まれている。自分に。自分自身が私の首を絞めている。

我慢せよ。抑えろ。やるべき事をやり、やりたいことはやめろ。

私が私に追い込まれている。だから逃げ出しても死ねない。

私はオランザピンとロラゼパムをのんだ。馬鹿なことする前に。でもせめてもの抵抗で、1錠のところ、2~4錠ずつ口に放り込んだ。

逃げられないなら、寝てしまおう。

家族に連絡する。

家族がむかえにきてくれる。迷惑をかけてしまった。でも死ななかったから許して。逃げ出してしまわなければ、私は私に殺されるところだったの。

好きなことをしていい。

我慢しなくていい。

それを忘れてしまうの。私は生きが出来なくなってしまうの。ずっと。私を無視する私のせいで。

混合期が来ている。

お金をいくら好き勝手使ったのか分からない。まだ足りないの。もっと買いたい。

達成感が得られるの。

自由に外出することや、好きに買えると言うことに達成感を感じるの。

許して。私は家事をきちんとしてる。

洗濯を1日3回している。トイレ掃除もしている。育児も、夏休みの宿題の面倒を見たり、病院に連れて行ったりしてる。こんなにやっている。

だから自由をちょうだい、私を許してください。私が私でいられることを許してください。

私は脳にバグがあるの。そのために双極性障害になっているらしいの。だからお薬を飲むの。苦しくて辛いけど生きたいの。私の希死念慮は、「生きたいなの」。

気分はどん底。無理に這い上がろうとしなくてもいいのかも。

鬱期は何もやる気力が出ない。休もうとしているからだ。

でも頭の中は焦って自責の念で休めていない。

今まで面白かったドラマも本も音楽も、全部灰色の石になってしまった。

息は吸いづらい。

気分はどん底。

なんとか這い上がろうと外に出てみたり、気分を上げようとネットショッピングをしてみても、何一つ効果がない。

眠れもしないのに寝たい。

這い上がろう、立ち直ろうと努力するのにも疲れちゃった。

ただただ何の負担もなく休みたい。

それが鬱期。

這い上がろうと立ち直ろうとすると辛いかも。

無気力でいい。

鬱期が終わるまでは5〜20%の力でのろのろ進むしかない。

希死念慮と衝動

わたしの症状のひとつに希死念慮がある。

死にたいと思う気持ちである。

はっきり原因はない。

つらいから死にたい。

消えたいとも近い。

もう全部やめたい、楽になりたいも同じ。

自殺についてぼんやり、飛び出せば、とか飛び込めば、とか薬をたくさん飲めば、とか、本当にぼんやり考えたりする。

実際に計画するのは自殺企図といって、希死念慮とはちょっと違う。

希死念慮は”症状”だ。

うつ病や双極性障害にはついてまわる”症状”だ。

風邪ひいて咳が出るようなもんかもしれない。

「なんで死にたいの」「死んじゃダメだよ」「死んでどうするの」そんな声がけは見当違いだ。やめてほしい。しんどいだけだ。

風邪だから咳が出るだけで咳しちゃダメとかなんでせきするんだよとか言われても困る。うるさい。

受け止めてほしい

「死にたいぐらい辛いんだね」「いま希死念慮なんだね」それだけでいい。

出来れば温かい紅茶とか、毛布とか、涙を拭くためのティッシュとか、優しさをもらえたら。

恋人や友達が希死念慮を止めることはできない。自分でもコントロールできない。思い直す、とかではない。

頓服飲んで寝た方がいい。

眠れないなら横になってそばにいてもらえれば。

ポツポツこぼれるようや言葉をただ聞いてもらえれば。

衝動的なときはあぶない

ぼんやり死にたいだけの希死念慮はなにも起こらないことのほうが多いけど、追い詰められて興奮してる時は危ない。

「逃げなきゃ!今しかない!」「もうダメだ!限界だ!」

衝動性もわたしの”症状”だ。

そういうときは鎮静作用のある頓服をすぐ飲んだ方がいい。副作用で傾眠するぐらいがいい。

私は家を飛び出して川まで行ったことも、

家を飛び出しで踏切まで行ったこともある。

おもむろに酒を買い、駅のホームで電車を見ていたこともある。

衝動があるときは本当は望んでない死が近づくことがある。

助けてほしい!と心の中で叫びながら自滅の道を選ぼうとする。

これは全部私の場合です。薬でのコントロールは本当に大事だけど、たくさん薬を飲んでるせいで希死念慮が出てくることもある。医師と相談しなければならない。

SOSを出すのは難しい

鬱期はとてもとても辛いです。こんなに希死念慮をかかえながら毎日過ごすなんて。

助けてくださいは、近い人にこそ言いづらいものです。

程度も伝わりにくいです。

本当のSOSなのか、

いつもの「つらい」なのか。

明るく「そろそろほんとにやばい」っていう場合もあります。そもそもSOSを出すのが下手です。我慢します。強がります。

どうか助けてください。小さな悲鳴を聞き逃さないでください。

限界をとっくに超えてる時もあります。

私はパンクしていてもぶつかって事故って止まるまで走り続けるタイプです。

鬱期はつらい。それなのに頑張ってしまう。

疲れました。