あわのもりとにじのおか

あるところに あわのもりが ありました。

あわのもりには あわでできた ふわふわのきが たくさんはえていて

ぱちん ぱちんと はじける あわのはなが さいていて

にじいろにきらめいていました。

ときどき あわのもりには あめがふりました。

あめがふると あわはとけて ながれていきました。

にじいろのかわになって にじいろのうみにながれていきました。

あめがやむと またぷくぷくと あわのきがそだって

ぱちんぱちんと あわのはながさきました。

まいごのしずくが あわのもりにやってきました。

「ここはどこ?」

しずくはたずねました。

「ここは あわのもりだよ」

あわたちはこたえました。

「ぼくは みずのさとからきたんだけど にじのおかはどっち?」

「にじのおかは あっちだよ」

「ありがとう」

まいごのしずくは ぴちゃんぱちゃんと おどりました。

「にじのおかに なにしにいくの?」

あわはたずねました。

「にじのおかで きらきらパーティーがあるのさ。

ぼくはしずくのおんがくを かなでにいくのさ」

ぴちゃん ぱちゃん

「それはすてきだね!」

「よければ おいでよ」

「いいの? ありがとう」

しずくと あわたちは にっこりしました。

「ぼくは さきにいくよ」

「いってらっしゃ〜い!」

あわたちは しずくをみおくりました。

にじのおかで きらきらパーティーなんて とてもみりょくてき。

あわたちは ぼよんぼよん にじのおかにむかいました。

そこでは とてもすてきでカラフルな きらきらパーティーが ひらかれていました。

しずくが ぴちょん ぱちょん おんがくをかなでています。

にじいろのライトが あちこちでひかっています。

おいしそうなごちそうが ならんでいます。

「わあ すてき!」

あわたちは そこで ぷくぷく ぼよんぼよん

パーティーをたのしみました。

「やあ たのしんでる?」

しずくが ぴちょんぱちょん おどっています。

「すてきな パーティーだね」

「きょうは にじのたんじょうびなんだよ」

「それは めでたい!」

「にじさん おたんじょうび おめでとう!」

好きなこと

好きなことを忘れていた

頑張ることに必死になって

好きなことをするのを忘れていた

好きなことに触れるのを我慢していた

とつぜん頑張れなくなった

頑張る一歩が踏み出せなくて

そんな自分を恥じた

やめたやめた全部やめた

なにもできない自分に価値はない

ただ時間が流れて

ただ風が流れて

ふと好きなことを思い出した

そうだ音楽を聞こう

絵を描こう

遊園地に行って

遊び倒そう

コーラを飲んでビールを飲んで

焼き鳥食べてラーメン食べよう

我慢するのなんでやめよう

自己肯定感の木

自己肯定感はまるで木みたい

根っこがたくさんあればあるほど

どっしりした木になる

幹が太ければ太いほど

傷ついても倒れにくい木になる

枝葉がしげっているほど

いろんなことに自由になり

咲く花が美しいほど

輝ける自分になる

今の僕の木は

根っこは二、三本でひょろひょろ

倒れそう

幹は傷でボロボロ

枝葉はしょぼしょぼ

花は咲かなかった

でもいつか

立派な木になればいいな

今からでも遅くないよね

直していくんだ僕の木を