
子供の頃はいい子だった。
それは親にとってのいい子。
先生にとってのいい子。
言うことを素直に聞くいい子。
いい子だねって言われるのも嬉しかった。
でもやりたいことを我慢して
やらなきゃいけないことを頑張ってくうちに
疲れてしまった。
都合の良い子になるのは
自分にとってもいい子だっただろうか。
自分の欲求や考えを禁止してまで
いい子であるのはよいことだっただろうか。
でもそれが生きる術だった。
大人になった。
大人になっても苦しさが抜けない。
自分の思考や欲求を
許すことにした。
ていうかそれがそもそもの人としての権利だったことを知った。
それから少しづつ
辛い時は休めるようになった。
まわりのことも禁止しないで許せるようになった。
少しずつ息ができるようになった。
ずっと息苦しかった。
少しずつ自由を手に入れた。
今日もやることはあるけれど
寄り道をして買い物をしよう。